月経をずらす
大事な予定と重なるため、月経の予定をずらしたい方には中用量ピルの服用がおすすめです。中用量ピルを服用することで、子宮内膜を生理前の状態にして飲み終わった数日後に人工的に月経を促していきます。
月経をずらしても自然な月経と特に変わりなく、次の月経は普段通りの周期で再開しますのでご安心ください。
月経予定3日前からのピル服用で移動可能ですが、予定が早くわかっている場合には1周期前の月経から調節するほうが確実です。
月経を早めたい、または月経を遅らせたい方はご相談ください。
月経を予定より早めたい場合
月経初日から数えて3～5日目から最低10日間、中用量ピルを服用します。
服用を止めると、2～5日後に出血が始まります。
月経を予定よりも遅らせたい場合
月経初日から数えて7日目以内に中用量ピルを開始し遅らせたい日まで内服するか、妊娠の可能性がなければ月経予定の5～7日前から遅らせたい日まで中用量ピルを服用し続けます。
内服を止めたら、2～5日後に出血が始まります。
注意事項
- 1日1回、1錠忘れずに服用する必要があります。
飲み忘れに気が付いたら、気が付いたときにすぐ服用してください。翌日以降は、元の予定通りに服用をします。
前日、飲み忘れたことに気が付いた場合、前日と当日合わせて2錠を服用します。翌日からは元の予定通りに服用します。
2日以上服用を忘れた場合、月経がはじまる可能性があります。 - 中用量ピルの副作用として、悪心、嘔吐、頭痛、乳房通などがあります。
- 妊娠の可能性がある方、肝臓の悪い方、喫煙されている方、血栓症の既往がある方は服用ができません。
- アレルギー症状、初めての片頭痛、激しい頭痛、急性視力障害、血栓症静脈炎、下肢の痛み、下肢のむくみ、めまい、意識障害などの症状が現れた場合は、すぐに服用を中止してください。
- リファンピシン、バルビツール酸系製剤、ヒダントイン系製剤、グリセオフルビン、インスリン製剤、スルフォルニル尿素系製剤、ビグアナイド系製剤などを服用されている方は、中用量ピルの効果が弱まる可能性があります。
