モーニングアフターピルとは
避妊に失敗したり、前もって避妊できなかった場合に避妊効果が期待できる緊急避妊薬をモーニングアフターピルと言います。通常の避妊用ピルとは異なり、避妊していない性交後の72時間以内に服用すると、およそ98％の確率で避妊効果が期待できます。性交後早く服用するほど成功率が高くなるため、できれば24時間以内に服用するとベストです。性交後72時間以上経ってしまうと避妊成功率が下がるため、避妊を希望している方はなるべく早く受診してください。
以下に該当する方は早めに受診しましょう
- コンドームが途中で外れた
- コンドームが途中で破れた
- 性交途中までコンドームを使用していなかった
- 妊娠を希望していないのに避妊できなかった
- 相手が避妊してくれると思っていたのに、してくれなかった
- 低用量ピルの服用で避妊しているが、飲み忘れた
当院で処方しているモーニングアフターピル
①レボノルゲストレル錠（ノルレボ錠のジェネリック）
モーニングアフターピルの新薬・ノルレボ錠のジェネリックです。ノルレボ錠と同じように1回の服用で高い避妊効果が期待でき、副作用が比較的少ないモーニングアフターピルです。
②ヤッペ法（プラノバール錠）
1回目の服用後12時間以内に2回目の服用を行います。レボノルゲストレルに比べると吐き気が強いため嘔吐する場合があり、嘔吐すると効果が見られません。扱いにくい薬剤のため、これにかわって開発されたのがノルレボ錠となります。
服用方法
性交後72時間以内に服用することで、高い避妊効果が得られます。
できれば性交後24時間以内に服用すると確実に効果を得ることができます。
注意点
緊急用避妊薬のため、連続して使用することができません。服用すると一時的にホルモンバランスが大きく乱れ、身体に大きな負担がかかります。また、モーニングアフターピルがあるからと安心して、安易に避妊のない性行為をするのはやめてください。注意点としては、服用前後の飲酒を控えます。アルコールによって強い副作用が見られる場合があります。また、高い避妊効果を得られなくなるので気を付けてください。短期間に連続して使用することで、避妊効果がなくなる場合があるので注意が必要です。
モーニングアフターピルの副作用
吐き気の症状が見られる場合があるので、服用は食後がおすすめです。
モーニングアフターピルの避妊効果
性交後72時間以内に服用することで、98％の避妊効果があるとされています。ただし、100％の避妊効果を保障するのもではありません。
早い服用で高い効果
性交後72時間以内に服用すると避妊効果が期待できますが、理想は性交後24時間以内の服用が最も効果が得られます。できるだけ早い段階で服用することがベストです。ただし、性交後72時間以降になってしまっても、避妊成功率は下がりますがある程度効果は期待できますので諦めずに当院にご相談ください。
